那覇市指定無形文化財壺屋焼10人展〜登り窯への想い〜
沖縄の伝統的工芸品であり、那覇市指定無形文化財でもある「壺屋焼」のこれからを担う陶工によるグループ展を開催いたします。那覇市立壺屋焼物博物館で初めての開催となる今回は、金城吉彦・小橋川明史・赤嶺肇幸・新垣寛・石倉一人・賀数郁美・金城英樹・玉城望・江洲康史・新垣優人の10人が登り窯での作陶に挑戦しました。
焼物のまち壺屋は、戦後の復興の拠点となったため都市化が進み、1960年代から伝統的な登り窯で焼成する際に出る煙が公害視され、1974年を最後に登り窯での焼成が禁止されてしまいました。登り窯の使用が難しくなった1970年頃からは、新たにガス窯が導入され、現在壺屋地域では、煙が少ないガス窯・灯油窯・電気窯などで壺屋焼が焼成されており、他市町村で壺屋焼を生産する各工房でも、登り窯で焼成する者は少なくなっています。
今回の企画展では、失われつつある伝統的な「登り窯での焼成」をテーマに、今回初めて登り窯での焼成に挑んだメンバーと、新たな地域に登り窯を築き、現在も登り窯で焼成を行っているメンバーの作品と共に、それぞれの登り窯に対する想いや壺屋焼と登り窯の歴史などをご紹介いたします。
また、那覇市伝統工芸館では6月21日〜30日まで、「そばマカイ」をテーマに同メンバーによる販売展を開催いたします。併せてご観覧ください。
■日時:2019年6月21日(金)〜7月8日(月) ※最終日を除き月曜日は休館
午前10時〜午後6時(入館は午後5時半まで)
■会場:那覇市立壺屋焼物博物館3階 企画展示室
■観覧:無料